耳管開放症 仕事

耳管開放症と仕事について

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耳管開放症は通常では閉じられているはずの耳管と呼ばれる器官が開かれたままの状態になり、耳閉感や自声強聴などの症状が出る病気です。
症状としては眩暈や耳痛の他に特定の音域が聞き取りにくくなる、音程がずれて聞こえる、自分の出している声の大きさが分からなくなる、自分の呼吸音が聞こえる、などがあります。

 

耳管開放症の発症者の多くは女性です。
発症の根本的なメカニズムは不明ながら、発症原因はほぼ特定されており、多くの場合は無理なダイエットによる短期間での体重減少、経口ピルの服用や妊娠などホルモン変化に伴う発症です。
また過度な疲労や睡眠不足、脱水、中耳炎などが原因でも発症します。
日本における有病者は全人口の一パーセントです。


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治療方法は保存治療と手術の選択肢があります。
保存治療を選択した場合は、咽頭粘膜下へのコラーゲン注入や鼓膜パッチ、スカーフ治療などが上げられます。
生活指導による生活習慣の改善や処方された漢方薬の服用も効果的です。
一方の手術では経鼓膜の留置や人工耳管などがあります。
しかし、どちらかと言えば日常の中で症状を緩和させる事を目的とした保存治療の方が適しているかもしれません。
前屈や仰向けでの就寝・耳周辺のマッサージなどでも耳管開放症の症状を緩和できます。

 

また耳管開放症は仕事に支障をきたすほど強烈な症状ではありませんが、できる限り外回りの営業や立ち仕事は避けた方がいいでしょう。
しっかりと改善に取り組めば、日常生活には影響のない病気です。


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