耳管開放症と運動の関係について
スポンサーリンク
耳管開放症とは、鼓膜の内側と外側に気圧の差が出来た時に開く耳管が、常時開いた状態になる病気です。
症状としては、耳がつまるような感覚がする軽傷なものから、自分の呼吸音や声が響いて聞こえるなど、日常生活に支障が出るものまで様々あります。
原因として考えられているのが、体重の減少や発汗を伴う運動などが代表的で、運動量の多い若い年齢層の場合は女性に多く、逆に高齢者の場合は男性がかかりやすい傾向にあります。
確かに、生命に関わる重病という訳ではありませんが、そうとうな不快感を伴う症状ですから、集中力が低下したり強いストレスを感じる事によって、精神的にダメージを受ける人も少なくありません。
ちなみに、妊娠によるホルモンバランスの乱れによって発症し、出産後に回復した人も少なくありません。
耳管開放症の患者にとって、日常生活で最も問題となるのが、ちょっとした運動で耳管が開いてしまうことでしょう。
運動と言っても、水や食べ物を飲み込む動作や、あくびをしただけでも、不快感をともなう症状に襲われてしまうのです。
24時間、常時この状態が続く訳ではありませんから、平気だと思って外出していても、ちょっとした事がきっかけで、症状が現れる訳ですから、精神的にまいってしまいます。
一般的に、治療すれば問題なく治りますが、再発しやすいというのもこの病気の悩ましい問題です。
しかしながら、最近では外科的な治療法を取り入れた耳鼻咽喉科も増えてきましたので、治療の選択肢が選べるようになってきたと言えるでしょう。
ちなみに、初期の患者や小さな子供に対しては、外科的治療よりも漢方の服用などが一般的です。